「自分に似合う服がわからない」を解決するプロに会ってきました
自分らしく今を生きる no.006 原山葵
#イメージコンサルタント #アパレル #似合う服
こんにちは。
『自分らしく今を生きる』では普通の会社員である僕が
心から「素敵な生き方をしている」と感じた人たちに出会い、
その生き方に至るまでにどんなことを考え、どんな行動をしてきたのか聞いたお話を
僕と同じく『普通の○○なあなた』にご紹介していきます。
今回お会いしたのは、原山葵さん。
みなさんは「自分に似合う服」がどんな服かわかっていますか?
イメージコンサルタントである彼女のお仕事は、まさにその疑問に応えてくれるものです。
ブライダル学校からアパレル業界へ就職し、数ヶ月後にはあぱれる企業に勤めながらも個人で独立してコンサルタントとして働き始めたという原山さん。
先日、活躍を知ったオーダーメイドブランドとのタイアップの契約が決まったそうです。
22歳という若さながら、最年少イメージコンサルタントとして
猛スピードで飛躍していくその過程には、どんな出会いがあったのか
彼女の挑戦の軌跡を伺ってきました。
- 「自分らしい良さ」に気づいてもらうお仕事
- 似合う服を見つけることで人と比べない自分を愛せるようになる
- 人生を変えた支配人からの言葉
- お客様との会話で感じた違和感
- 最初のお客様は友人「ちゃんと全額払わせてほしい」
- 新規のお客様に出会う工夫
- Twitterきっかけでオーダーメイドブランドとの提携が決まる
- 「似合う服」のECサイトを作りたい
- 原山葵さんの自分らしく生きるきっかけ
- 原山葵さんのブログはこちら
「自分らしい良さ」に気づいてもらうお仕事
-今のお仕事はどんなものなんですか?
イメージコンサルタントとして「自分に似合う服」を提案し、
他人と比べるのではなく自分らしい良さに気づいてもらうことで
服という切り口から人生をより自信を持って豊かに送れるお手伝いをしています。
-「似合う服」ってとても曖昧な表現にも思われるんですが、原山さんはどう考えられているんですか?
その服をその人が着ると、服自体も素敵なものに見えて、本人も素敵に見えるという
「客観的に見てどう見えるか」ということを大切にしています。
例えばわかりやすいのは、着痩せして見えるとか、スタイルがこっちの方がよく見えるとかですね。1人1人違う肌色や、目、鼻、口などのパーツ大きさ、形、色、体全体の骨格に対してバランスの取れた服装が、その人の「似合う服」です。
-なるほど、具体的にはどんなことをするんですか?
遠方からのご依頼の場合は私が伺うようにしていますが、
首都圏近郊の方は私の自宅までお越しいただいています。
-え、自宅でやっているんですか?
はい、もともと住んでいた家の中の物をかなりの量捨てて、
コンサルティングができるサロンに変えてしまいました。
今、うちスッカラカンですよ。笑
そこでだいたい4時間ほどの時間をかけて、
パーソナルカラー分析と呼ばれる似合う色に始まり、
似合う柄やスカートの丈や胸元の開き方などを対話をしながら一緒に探していきます。
生地やカラーの見本を実際にあてながら見ていきますが、
これをやると「あ、こっちの方が顔色が明るく見えますね」みたいに
ご本人でも結構体感できるんですよ。
例えば、同じピンクでも濃い色の方が似合う方もいれば、淡い色の方が似合う方もいますし、
花柄でも大きな柄が疎らに入っている方が似合う方もいれば、
小さな花柄が密にデザインされている方が似合う方もいます。
コンサルティングが終わったら、似合うカラーや生地などの資料を
一式お渡しして、すぐにそれを使って買い物ができるようになります。
女性だと服以外にも、似合うファンデーションやアイシャドー、口紅の色などもお教えしたりします。
-それだけ詳しく教えてもらえたら服を選ぶのが楽しくなりそうですね。どんな人が相談に来るんですか?
前回お手伝いした方は女医さんだったんですね。
職場では男性社会ということもあり、割としっかりとした雰囲気の服装やメイクをしなければいけない。
でも、本来はエレガントな雰囲気の方で、女性らしい格好が好きな方でした。
そのギャップに疲れてしまったそうなんです。
そういう方に対しては、服装自体を変えるのが難しければ、
常に好きなアクセサリーをつけておくなどして自分の好きな雰囲気を取り入れていくと良いのではというアドバイスをしたりもします。
年代としては30代の方が多いと思います。
それには理由があって、30歳はお肌の曲がり角なんてよく言われますが、
その時になると今まで自分が好きで着ていた服がなんだか似合わないかもと感じやすくなってくるんです。
妊娠出産を通して服の選び方が変わるという方、あとはブライダルのドレス選びで利用していただくことも多いですね。
-今の自分にあまり自信がない方がよくいらっしゃるんでしょうか?
お仕事を始める前はそうかもと思っていたんですが、実際は全然違いました。
むしろすごく前向きな方が多くて「もっと自分の人生をよくしたい」という
お気持ちで来てくださる方が多いです。
今後はさらに「今の自分に自信が持ちづらい」と感じる方にまで価値提供できるよう、仕事をしていきたいです。
似合う服を見つけることで人と比べない自分を愛せるようになる
-人によってやっぱり全然違うものなんですか?
はい、本当に全然違います。
私は自分にどんな服が似合うのか似合わないのかわかっているんですが、
他の人で私に似合わない服が似合う人がいると嬉しくなるんです。
なんだか自分の想いを乗せているという感覚になりますね。
一人一人の良さって全然違うんですが、
「あの人みたいにこうだったらな」という風に
他人と比べてしまうことって多いじゃないですか。
でも、イメージコンサルティングを通して
自分に似合うものがわかると自然と他人と比べなくなるんです。
ここが一番大事なところだと思っています。
人生を変えた支配人からの言葉
-もともとそういった仕事を目指して勉強をされていたんですか?
いえ、もともと私はブライダルの専門学校に通っていたんです。
一生に一度の舞台を一緒に作っていくお仕事に魅かれて、
勉強をしていたんですが、当時勤めていた式場の支配人からこう言われたんです。
「結婚式は一生で一度の晴れ舞台、だけど本当は毎日が一度きりだから大切に生きるんだよ」
ブライダルのお仕事も大好きでしたが、この言葉をきっかけに
毎日人が関わる「衣食住」の中で、一番自分が興味を持てる「衣」の世界に入ろうと決めました。
そして、現在も務めているアパレルブランドに新卒で入社しました。
お客様との会話で感じた違和感
-素敵な言葉ですね!そこからなぜ独立して今のお仕事をしようと思ったんですか?
ある日、私が商品説明につかせていただいたお客様が、
同じデザインのブラウスで、アイボリーなのかピュアホワイトなのかどちらの色にするのかをすごく迷っていらっしゃいました。
私は、客観的に見て絶対にアイボリーの方が似合うと思ったんです。
当然、そのようにお客様に薦めます。
でも、その時の私は「似合う」ということがちゃんと言葉で説得力を持って伝えられなかった。
結局、そのお客様はどちらの服も買わずに帰って行かれました。
よくアパレル店員さんって「お似合いですよ」って言うじゃないですか。
その体験から、私は「似合うって言うその根拠って何?」
「似合う服って一体何なのか?」ということを
ちゃんと説明できるようになりたいと思うようになりました。
色々調べていて出会ったのがイメージコンサルティングです。
まず本を買って勉強したんですが、これは本を読んでいるだけじゃ抽象的すぎてよくわからないと思ったんですね。
なので、誰かに弟子入りして教えてもらおうと思い立ちました。
カラーだけでなく、デザインについても学べて、かつ独立支援もしてくださるところが良いと思って探していきました。
何人もの先生のところを回り、行き着いたのが今の先生です。
60歳の大ベテランの先生にマンツーマンで教えてもらいました。
ちなみにその先生が教えてもらった師匠は、
アメリカのケネディ大統領のイメージ戦略コンサルティング担当をされた方から
イメージコンサルティングを教えてもらった方で、大きな声では言えませんが、
国民の誰もが知っている日本の皇族のコンサルティングも担当されていました。
その方から教育を受けた私の先生も、負けず劣らずとても優秀な方ですよ。
-凄い方に巡り会えたんですね。そして原山さんの行動力が凄い。最初に就職する時からいずれは独立してやろうという想いだったんですか?
そうです。
私、お父さんが15年間ずっとタイにいるんですね。
たぶん、お父さんと一緒にいた時間はその15年間合わせても1ヶ月もないと思います。
そういう経験をしたので、自分が社会人になるときには「自由な働き方をして家族に会いたい、家族の繋ぎ役になろう」と思ったんです。
最初のお客様は友人「ちゃんと全額払わせてほしい」
-スキルを身に付けることができても、最初は全然知名度もないし、最初のお客さんはどうやって見つけていったんですか?
もともと、勉強をし始めてから周りの友達とかに「私こういうことやってるんだ」と話はしていたんです。
実際に資格をとったときに改めて「資格がとれました」と報告したりしていると、結構周りの人が興味を持ってくれたんですね。
で、実際に初めて担当した相手は一つ年上の友人でした。
私が本当に周りの人に恵まれているなと思うのは、
こういう風に自分のスキルで仕事をしていこうと思うと、
最初は半額だったり無償だったりで徐々に実績を積んでいくことが多いじゃないですか。
私も最初は上手くいくかもわからなかったし、お金はもらわずにやるつもりでした。
でも、彼女は受診後「全額払う」と言ってくれたんです。
そのお金を受け取って「私はこの人に失礼にならないように、本気でやらないとダメだ」とスイッチをいれてもらったんだと思います。
新規のお客様に出会う工夫
-今は新たなお客さんと知り合うためにどうされているんですか?
「似合う服は簡単に見つかる」というブログを書いているんですが、これきっかけがメインですね。
リアルのイベントに参加して告知したりもするんですが、結局来ていただけるのはブログのことが多いです。
あとはお客様からの紹介も同じくらい多いですね。
-いつからブログを書いているんですか?
一年くらい前、コンサルティングを始めて半年経ったくらいからですね。
メニューなど何かに残しておいた方が人に伝えやすいだろうなと思って、
書き始めたのがきっかけです。
あと、twitterで「似合う服 わからない」とか「似合う服 着たい」とか検索するんです。
そのツイート全てに対してとにかく「いいね」を押し続けるっていうことをやっています。笑
そうやってTwitterきっかけで来てくれた方もいました。
-いやその地道な努力素晴らしいですね。そういう手法って誰かに教えてもらうんですか?
いいえ、でも単純に似合う服を着たいと思っている人ってどんな人なんだろうなっていうのが気になるんです。みんなどう思っているのか知りたいじゃないですか。
週に1回は必ず調べて全部「いいね」してます。笑
Twitterきっかけでオーダーメイドブランドとの提携が決まる
-先日オーダーメイドブランドとの契約が決まったと聞きましたが、どんな縁だったのですか?
実はこれもTwitterなんです。
Twitterきっかけでそのブランドの展示会が銀座で開催されることを知り、
物凄い雷の中勇気を出して行ったんですね。
そうしたらすごくフレンドリーな方が多くて、そこで話が盛り上がってしまい、
今度またお話ししましょうということになったんです。
-いやー素晴らしい!やっぱり凄い行動力ですね。
「似合う服」のECサイトを作りたい
-今後もっと挑戦したいこととかあるんですか?
あります、1週間くらい前に考えたんですけど(笑)
コンサルティングをしたお客様から診断結果で資料をもらっても、
結局実際にお店に行ったら悩んでしまうというお声をよくいただくんですね。
そういったことを後からお客様から相談されることが多いので、
それに対して一通一通ECサイトを送っていたりするんですが、
これをそのままWebサービスにできないかなと思っているんです。
「似合う服が簡単に見つかるECサイト」。
パーソナルカラーごとにカテゴリが分けられたWEBサイトを作りたい。
そうするとみんな選びやすいんじゃないかなと思っています。
「買い物同行」のサービスもありますが、子育て中のお客様はなかなか
買い物に出かけるのが難しかったりするので、需要はあるんじゃないかなーと。
お手伝いしたお客様が100人までいったら作りたいなと思っています。
原山葵さんの自分らしく生きるきっかけ
「身の回りの小さなきっかけ」を行動に移すまでのスピード感と
そもそもそのきっかけに気づく感度が原山さんの魅力でした。
ショップ店員として感じた「似合う服」に根拠がないという小さな違和感から
先生を探して弟子入りするまでの行動力。
Twitterでの根気強い「いいね」、雷雨の中知り合ったブランドの展示会へ行き、
スタッフさんと意気投合してしまう行動力。
身の回りに起こる見過ごしてしまいそうな「チャンス」を
確実に次に繋げていく、まさに成功者の行動パターンを感じさせる方でした。
「私の今立っている場所は全部運だと思っています」と語る原山葵さんの圧倒的なスピード感は、
彼女の人に向き合う真摯な姿勢と行動力によって今後さらに加速していくんだろうなと感じるインタビューでした。
原山葵さんのブログはこちら
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。 いつかあなたの『自分らしく今を生きる』お話も、ぜひ聞かせてください。
かわだ