「高校生の時からファイナンシャルプランナーになりたいと思っていました」
#起業 #ファイナンシャルプランナー #お金
自分らしく今を生きるvol.8 ファイナンシャルプランナー町田萌
こんにちは。
『自分らしく今を生きる』では普通の会社員である僕が
心から「素敵な生き方をしている」と感じた人たちに出会い、
その生き方に至るまでにどんなことを考え、どんな行動をしてきたのか聞いたお話を
僕と同じく『普通の○○なあなた』にご紹介していきます。
今回お会いしたのは、町田萌さん。
お金のよろず相談「ファイナンシャルプランナー」
−今やっているのはどんなお仕事なんですか?
ファイナンシャルプランナー(以下FP)というお仕事をしています。
個人のライフプランを作るお手伝いをし、将来のお金の不安を取り除くのが仕事です。
その過程で、保健の見直しや住宅ローンの組み方なども合わせて解決します。
税金や法関係など、必要な専門家にお繋ぎするお金の総合窓口みたいな位置付けになります。
−このFPサテライトという会社をご主人と一緒にやっているんですか?
正確には今は個人事業主です。来年には法人化したいなと思っています。
−いつからやられているんですか?
去年の11月から始めました。
−FPの組織などもある中で、なぜ個人でやっていくことにしたんですか?
組織に属してしまうと、フラットに資金相談に乗ることができないからです。
実際にはほとんどのFPが保険を売るということを仕事にしているので、
逆にいうとその保険が売れないと仕事にならないんです。
なので独立してやっていこうと決めました。
−ならほど。独立する11月までは何をされていたんですか?
10月までは前職を辞めて、失業保険をもらいながら、宅建の試験の勉強をしていました。
その前は1年間ほど税理士法人に勤めていました。
−税理士法人に勤めようと思ったのは何でですか?
もとから独立するつもりで動いていたので、経営のことを学びたいという気持ちが一つ、
もう一つは税金のことが学べるからです。
正社員という働き方を経験しておきたいという目的もありました。
高校生の時から決めていた
−いつからFPやりたいと決めていたんですか?
高校三年時です。
−早いですね!何でですか?
部活の活発な学校だったんですが、私は吹奏楽をずっとやっていました。
ですが、部活がきつすぎて一時期鬱になりかけた時期があったんです。
それまでは音楽で生きていけたら良いなと漠然と思っていたんですが、
私には無理だろうとそこで思ってしまったんです。
どうしようかと悩んでいたんですが、
通っていたのが商業科で、簿記の勉強は好きだったんです。
それを生かせる仕事って何だろうと思って色々と調べていく中で
辿り着いたのがFPでした。
面白そうな仕事だなと思って「よし、私はこれになろう」と決めたんです。
−FPの資格を取ったのはいつなんですか?
大学二年の頃までに3級も2級も取りました。
−組織で働くことと個人で今のように働くのは出来ることがどう違うんですか?
お金に関する相談ってほんとに多岐に渡るんです。
ライフプラン相談もあれば、住宅購入、保険の見直し、
相続、キャリアチェンジ、節税などなど。
保険会社に勤めたら保険を売るのが仕事になるし、
不動産なら不動産を売るのが仕事になりますよね。
そういった出口ありきの相談ではなく、
その人の状況に合わせて提案をしていきたいんです。
アメリカだと大手のFP組織というものがあって、
同じようなことが会社勤めでも出来るんですが、日本は遅れているんです。
−この仕事の何に惹かれたんですか?
お金のことを幅広く学べるということです。
ライフプランニング、税金、保険、不動産、相続、金融商品など。
これをちゃんと学べば、自分はもちろん必ず誰かの役に立てるだろうという想いがありました。
−ライフプランニングの結果、様々な業種の方を紹介すると思うんですが、そういう紹介先の繋がりはどうやって増やしていくんですか?
多いのは紹介ですね。あとは交流会に参加して出会ったりなどですね。
−会社員をやっていれば定期的にお金が入ってくる中、一人でやっていく決断をする時には不安はなかったんですか?
どうにでもなるだろうと思っていましたね。稼げなくなったらバイトでも何でもすれば良いと。
−他にも可能性があるかもとはあまり思わず、高校生の時からずっとFPで生きていこうと貫けているのは何でなんですか?
鬱になりかけた時に、自分には何もできない、自分は何も向いていないと思っていたので、
一度興味を持てたFPに関しては、とにかく「向いている人にこれからなっていけば良いじゃん」という思いでやってきましたね。
−その鬱になりかけたというのは何歳くらいだったんですか?
17歳くらいの時ですね。部活が厳しい学校で吹奏楽部に入っていましたが、
先生にも先輩にも怒られ、本当に自分は何もできないと思っていました。
中学で全国大会クラスの子がゴロゴロいる部活だったんですが、
私は全然無名のところからここで頑張ろうと思って入っていたので
スタート地点が全然違ったんです。
−何も向いてないと思うところから、普通は向いていないからやめておこうと逃げると思うんですが、どうしてFPになろうと向かっていくことができたんですか?
そんなに頑張らなくて良いかもなと思えたことが大きかったですね。
お金について学べる学校を作りたい
−今後のビジョンは何かあるんですか?
FPという仕事の認知度をもっと上げたいと思っています。
東京ではそこそこ認知されてますが、地方に行くとまず知らない方ばかりです。
保険は保険は販売のおばちゃんから買う、みたいなスタイルが未だに地方では主流だったりします。
自分たちの事業が少し落ち着いてきたら、金融リテラシーを高めるための学校みたいなところを作りたいと思っています。
−FPとしてどんな人の力になりたいと思っているんですか?
現在のFPは割と年収の高い層をターゲットに仕事をされている方が多いので、
もっと多くの人の力になりたいなと思います。
もちろんそういう方の方がこちらのビジネスとして安定はしますが、
平均年収くらいの家庭でも、FPの力を使ってお手伝いできることはたくさんあるので。
「保険を売ってしまうと、加盟店の手数料キャンペーンがあったり、その人に必要ないと思っても保険を売らないと仕事にならなかったりするので、
私たちはそこには手を出さずに中立的な立場でアドバイスができるよう頑張っています。」
と語る町田さん。
フラットに提案をしてくれるのはユーザーにとって本当にありがたいサービスです。
今の事業を成功させて、学校事業や地方移住のサポートなどへ展開していく画を描いているそうです。
なかなか自分のやりたいことを絞り込めない人が多い中、
高校生の頃からなると決めた仕事をしている人は少ないですよね。
意志を持って人生を選択している人の強さを感じるインタビューでした。
FPサテライトHP
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。 いつかあなたの『自分らしく今を生きる』お話も、ぜひ聞かせてください。
かわだ