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育休最終日に思う育休を絶対にとった方が良い3つの理由

育休37日目。

今日で約1ヶ月の育児休業期間が終了します。
この1ヶ月間は楽しいこと嬉しい瞬間もたくさんありましたが、
しんどい時間もかなり多かったです。
それは多分に、僕の"準備不足"のせいでぶつかった壁でした。

そして僕がしんどかったということは、
恐らく同じくらいかそれ以上に妻はしんどかったのではないかと思います。
それでも付き合い続けてくれたことに感謝しています。

毎日書くと宣言しておきながら、何日か書けていない日もありますが、
今日でこの育休日記も終わり。

しんどかったと書きましたが、それでも、最終日に伝えたいことは一つだけ。
男性のみなさん、育休は『絶対に』取った方が良いです。

理由は3つ。

・人として抜群に成長できる機会だから
・こどもが0〜1歳という時期は二度と戻ってこないから
・そして、めちゃくちゃ楽しいから


1.人として抜群に成長できる
僕にとっての育休とは、
「家族と向き合い、それと同等以上に自分と向き合う時間」でした。

欧州のビジネスマンは1ヶ月くらいバカンスをとる人も多いと聞きますが、
日本で会社員として働いていて1ヶ月間も仕事から完全に離れるという時間は
なかなか確保できないという人がほとんどでしょう。
仕事脳を切り離せない日頃はなかなか、自分にとって妻とは何なのか、
娘とは何なのか、家族とは何なのか、そして働くとは何なのか、
そんなことを考える時間はなかなかありません。

ですが、育休をとると嫌でもその理想解のない問いに向き合うことになります。

なぜならば、仕事を完全に自分の頭から切り出すので、いつもより頭の中のスペースが空くから。
そうなるととれる道は3つしかありません。
1つは、毎日を過ごす家族のこと、少し遠くから見た自分の仕事や働き方について考える。
もう1つは、そうではない別のことに頭を馳せる。
そしてもう1つは何も考えずにボーッと過ごす。

僕は実は育休当初から半分を過ぎるくらいまでずっと、2番目の思考でした。

「さぁ、育休ってことは時間があるぞ。いつもなら出来ないこと、会えない人、読みたい本、いくらでもそこに時間が裂ける。」

この考えのお陰で、冒頭に書いた通りかなり苦労をしました。
そして僕以上に妻は苦労をしたと思います。

この考え自体は完全に間違っているわけでもないと僕は思いますが、
優先順位の付け方は完全に間違っています。
まずは「家族と自分との関係」について考え、話し合うことに時間を使うという
当たり前のことに気付くまでに時間がかかってしまいました。

詳しいことはまた別の機会に書きますが、この育休期間中に僕は
人生で一番大切なものは他の何でもなく「時間」であるということ、
自分にとって本当に価値のある時間の使い方は何なのか、
妻が自分に求めていることは何なのか、僕のことを思っているのか、
自分が妻に求めていることは何なのか、
成長はできない自分を受け入れることからしか始まらないということ、
そんなことをずっと考えていました。

長い時間をともに過ごし、これからもそうしていくであろう家族と向き合うというのは
とてつもなくエネルギーを使います。
仕事で人と向き合うのとは別の、そして恐らくそれよりも大変なエネルギーを使います。

先日から始めた育休先輩インタビュー(これは明日以降随時アップしていきます)でも、
みなさん家族との向き合い方を仰っていました。

育休の価値は、家事や育児のスキルが上がることではないです。
家族と向き合い、自分と向き合うことで得られる成長、
これこそが育休を取得する最大の価値でした。

かなり調子こいて偉そうな書いているので、妻から「そんな偉そうに書くほど…」という
ツッコミをいただきそうですが(笑)、僕自身はそう思っています。


2.0〜1歳という時期は二度と戻ってこない
別にこの年齢に限らず「その時」というのは二度と戻ってこないものですが、
特にこの1歳あたりは人間としての成長、変化が著しいタイミングです。
僕ら世代は65歳で仕事を引退すると思っている人はもはや少なくなっているでしょうが、
仮に65歳までだとしても、40年以上は働いていきます。

育休はその中のたった数ヶ月です。

そこを仕事休んだところで、長いキャリアで見たときの痛手は無いに等しいと思います。
仕事は後からでも頑張れますが、
こどもの成長は後からでは絶対にリアルタイムでは見れません。

育休は、生まれたその日から1歳になるまで(条件を満たすと1歳2ヶ月まで)の間の好きな時にとれます。
取得することを早めに決めれば、仕事の影響度が小さいタイミングを見計らってとることは絶対できるはず。

休みずらいからとか、みんなが休んでいないからとかいう理由で
育休を取らないのは、思考があまりにも近視眼的すぎます。
日本全体が働き方改革を掲げる2017年で、育休を取ると言いだした時に
何とか取れる方法を考えて支援してくれない組織は確実に滅びていくと思います。
(日頃仕事で期待に応えているのは前提ですが)


3.めちゃくちゃ楽しい
何よりもこれが一番ですね。
子供と過ごし、妻と話し合い、家族との距離が縮まっていったり、
理解しあえたり、一緒に笑いあえる時間というのは、綺麗事とかじゃなく、想像以上に楽しいです。

もちろんいつもの週末にもそういった時間はとれますが、
何日も連続しているからこそ辿り着ける深さというものがあります。
これは育休の先輩方もみなさん同じことを仰っていました。

実際はずっと楽しいだけでなく、過ごす時間が長いからこそ発生する
辛いことも無茶苦茶たくさんあります。
それでも、まだ育休は続くから逃げられません。笑
それが育休の良いところだと思います。
普段の週末程度の休みだったら、芯食った話をせずにまた平日に戻っていく。
でも、育休中は「都合の良い平日」がなかなかやってこないんですよ。笑

だから向き合うしかない。

そこを一つでも超えるとまた楽しい時間がやってきます。
その繰り返し。
それが引きの視点で見ると楽しいんです。

それから、これは2点目にもかかりますが
子供が「初〇〇」をした瞬間を一つでも奥さんと一緒に見れたら、
それだけで育休をとった価値があると思います。
マジでテンション上がりますよ。笑


壮大な「僕育休で成長したイクメンですアピール」を書いてきましたが、
僕の育休はたった一ヶ月間でした。
(だから二人目の時はもう少し長い育休を取ります、とここに宣言しておきます。笑)

まだまだ出来ないこともあるし、
妻と話し合い切れていないことも出てくるんじゃないかなと思います。
そしてたぶん、また辛い感じになるんでしょう。笑




それでも、やっぱり、






育休をとって良かった。





育休は「家族のためにとるもの」ではないと僕は思っています。



育休は自分のためにとるものです。




だから、自分がこう思えているだけでも価値があるんだと思いますが、
やっぱり僕と同じく、妻も娘もちょっとでもそう思ってくれていたら嬉しいです。




明日からの自分が育休取得前に戻らぬよう、
気を引き締めて生きていきます。




最後に、この機会をくれた
職場の皆様、そして妻、娘に心から感謝します。
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